桜満開 春の妙見山~妙見奥ノ院~野間の大けやき~ありなしの道~黒川桜の森を周回

2023年3月29日(水)、春の妙見山を歩いてきた。妙見山は年に何度も歩く山だが、今回初めて妙見奥ノ院まで足を延ばした。                      能勢電妙見口駅スタート、黒川ケーブル駅の登山口から新滝道コースで山頂へ。三角点を確認してから大阪かんじょう自然歩道を奥ノ院方面に下山。奥ノ院から真如寺、野間の大ケヤキ。ありなしの道を歩いて途中黒川の桜の森を経て妙見口駅に戻った。

 

【コースタイム】

9:05能勢電妙見口駅(189m)スタート-9:25妙見の森ケーブル黒川駅(登山口・237m)-(新滝道コース)-10:30妙見山△点(660.1m)-11:10本瀧寺-11:30奥ノ院鳥居(318m)-12:30妙見奥ノ院(533m)昼休憩30分-13:40妙見奥ノ院バス停(255m)-14:15野間の大けやき(222m)休憩25分-(ありなしの道)-15:10ありなしピーク・出野△点(366.2m)-15:25黒川桜の森-16:00黒川駅-16:25妙見口駅

 

【歩行時間 6:20・休憩1:00 】【歩行距離 18.0km】   【上り1079m  下り1079m 】

9:05 能勢電鉄妙見口駅をスタート。

9:20 ケーブル黒川駅。ケーブルに沿って桜が満開。右手から新滝道コースへ。

新滝道コースは妙見山に上る最短コースだが、やや急な上り。階段も多い。山桜がきれいだ。

10:20 妙見山に到着。大鳥居の前でトイレ休憩。立派な鳥居があるが妙見山日蓮宗のお寺。鳥居は神仏習合のなごり。

10:30 鳥居から階段を上がって右手に「三角点」の案内表示。少し進むと三角点に到着する。660.1m。

星稜(左・信者会館)と展望台から西に見える六甲山(中央)。霞んでいて見えにくい。

北摂から見る六甲山は、右手に見える2つの山の形でよく分かるようになった。六甲山右手奥は裏六甲、有馬三山の湯槽谷山(ゆぶねたにやま)か?六甲山より低くて奥にある山があんなに高くはないかな?

本殿への山門と開運殿。山門が大阪府兵庫県の境になっている。

9:20 本殿を抜け、本瀧寺、奥ノ院方面に下山する。

「おおさか環状自然歩道」の案内板。天台山~光明山を経て妙見山。ここから奥ノ院方面に向かうと歌垣山~剣尾山~行者山~三草山へと続くことがわかる。平地に下って、上ってを繰り返すようだが、歩いてみたいと思う。

 

 

9:20  妙見山下ってすぐのあたり。 ブナの保護区域。

※ブナは通常寒い地方に生息する木で、近畿の太平洋側では大峰山金剛山葛城山、六甲山などに残るが、660mの低山である妙見山のブナは大変珍しいとのこと。幹まわり2m以上のものが約100本もあり大阪府の天然記念物に指定されている。

11:10 本瀧寺。カフェ本瀧寺巣(テラス)があり、眺望と薬膳カレーが人気だ(右・本瀧寺巣の看板)。中には入らず下山を続ける。

 

本瀧寺から府道4号線に向かう道の入り口。少し分かりづらい。駐車スペースの奥から急な階段を下る。

11:25 府道4号線に合流(すみよし茶屋あり)し、車道を左に200mほど下ったところに奥ノ院鳥居(写真右)がある。ここから奥ノ院に向かう山道に入る。ゆったりした山道だ。

緩やかな山道をしばらく歩き、野間大原の集落に出る。所々「おおさか環状自然歩道」の標識があり、道は分かりやすい。のどかな道だ。

のどかな野間大原の集落

                シキミの花

                                               タムシバ

12:05  野間大原の里道を30分ほど歩いたところに、生活環境保全林整備事業(平成12~15年)の作業小屋の跡がある。ここから山道に入る。少しずつ上っていく。

12:25 奥ノ院への分岐。まっすぐ進めば歌垣山方面。ここを左に進む。 

12:30 妙見奥ノ院(533m)に到着。ここで昼休憩(30分)

奥ノ院から急な下りを下って真如寺に向かう。

13:30 30分ほど下って真如寺。真如寺は能勢妙見山の本院で、大阪で唯一日蓮聖人の御真骨を奉安している霊場だとのこと。よく手入れされたお寺だ。

※昔から「妙見山奥の院・真如寺を行脚すると三徳を円満にする」と言い伝えられているそうだ。

13:45 真如寺から舗装道を15分ほどのんびり下ると奥ノ院バス停。ここから地黄の集落を通る車道を歩いて野間の大ケヤキに向かう。

                モクレン

野間の大ケヤキに向かう途中。能勢地黄の集落から妙見山の方向を見るが、妙見山をはっきり認識できず。

14:15 野間の大ケヤキ。樹齢1000年以上の大木。国の天然記念物。新芽がたくさん出ている。この時期特有の薄緑の新芽だ。20分休憩。

野間の大ケヤキの案内板。古来より「里人らは春先に出る新芽の出具合によって、この年の豊凶を占ってきたと伝えられている」とある。

ここに「蟻無宮」という神社があり、その神木であったとのこと。境内の砂を持ち帰り散布すると蟻が退散すると広く知れ渡っていたらしい。社名に由来するものだろうと書いてある。蟻無宮は明治45年に野間神社に合祀されている。

14:40  蟻無橋(写真左)を渡ってすぐ「ありなしの道」入り口。看板が破損し倒れている。歩きやすいありなしの道を30分ほど上がってピークへ。。

15:10  ありなしピーク。出野三角点(366.2m)がある。

15:25  ありなしピークから急な坂を少し下ると黒川の桜の森。シンボルツリー「微笑桜」(エドヒガン)がきれいだ。

一帯の山桜。エドヒガンが満開だ。

桜を見ながら里道をケーブル黒川駅方面に歩く。

黒川駅手前から、下りてくるケーブルを眺める。

妙見山ケーブルを囲むソメイヨシノを見ながら妙見口駅に進む。

16:25 妙見口駅到着。

 

妙見山・奥ノ院・真如寺を回ることができてよかった。全体にゆったりした里道の多いコースだったが、歩行距離は18Km。累積標高差1079m。今回は「長い距離を歩く」ことをコンセプトに、たくさん歩くことができて良かったと思う。                           黒川桜の森の「微笑み桜(エドヒガン)」も一帯の山桜も満開。例年より早い桜の季節にゆったり春山を楽しむことができた。