2021年4月19日(月)兵庫県と鳥取県の県境にある氷ノ山(1510m・日本200名山・別名須賀ノ山)に登ってきました。
氷ノ山は「氷ノ山後山那岐山国定公園」に指定され、「秘境100選」にも選ばれている自然豊かな山です。周囲の山脈の展望もみごとでした。久しぶりの1500mの山で、上りも下りも山の大きさを実感しました。春が早く温かい年なのに、前日に降雪。雪と雪解けのぬかるみに苦戦しながらストック頼りに(アイゼンなしで)なんとか歩いてきました。思いがけず雪山を楽しむ??こともできました。
【コースタイム】
10:10 福定親水公園駐車場スタート~(10:25~11:03 28曲がり)~11:10地蔵堂ー12:10 氷ノ越(休憩10分)ー13:40山頂(昼休憩30分)ー14:10東尾根方面へ下山スタートー15:00 神大ヒュッテー16:20東尾根休憩小屋ー16:40東尾根登山口ー17:20福定親水公園駐車場
【歩行距離】10.2Km 【歩行時間】6時間30分
10:10 福定親水公園駐車場をスタート。トイレ(奥の建物)の裏が登山口です。
※兵庫県丹波方面から国道9号線~但馬アルペンロードを通り福定親水公園へ。公園入ってすぐに広い駐車場がありますが、できるだけ奥に(1kmくらい?)進むとここに来ます。ここが登山口に一番近い駐車場です。10台ほど。休日はすぐにいっぱいになりそうです。
案内看板。右地図赤ライン(加筆しています)が本日のコース。氷ノ越コースを上がり、
東尾根コースを下ります。
10:15登山口 すぐ上にキャンプ場。まだ桜がきれいでした。
山に入っていきます。
10:25 歩き始めて間もなく28曲がりの始まり。ここから30分程、ジグザグのきつい登りです。
坂道脇のイワカガミ。一つだけ花を見つけました。氷ノ山は四季を通してたくさんの花が見られるようですが、花はまだまだこれからが本番のようです。
布滝
不動滝。別名「くの字滝」を少し遠くから眺めます。きつい登りを滝を見ながらゆっくり進みます。
11:03 曲がり坂終了。ここから緩やかな上りになります。
11:10 地蔵堂。ここまで約1時間。
※兵庫県出身の登山家加藤丈太郎氏(小説「孤高の人」のモデル)は兵庫県と鳥取・岡山の県境の山脈を兵庫アルプスと呼び、氷ノ山は兵庫槍と名付け繰り返し登ったとのこと。1932年3月の氷ノ山・陣鉢山・三ツガ谷山行の時にこの地蔵堂に泊まったとの記録が残されています(加藤丈太郎著「単独行」)。陣鉢山、三ツガ谷鉢山、三ツガ谷
11:40 この辺りから残雪あり。この時は前日の降雪を知らなかったので残雪の多さに戸惑いました。歩きにくくなりました。
この辺りで氷ノ山が見えてきました。
12:10氷ノ越に到着。この横に避難小屋があります。ここで少し休憩。
避難小屋の窓から見える鉢伏山。
13:00 氷ノ越から山頂へ。県境の尾根道。道はぬかるんでいますが緩やかな上りが続きます。山頂の小屋が見えてきました。が・・・まだまだ遠い。 この辺りで出会った方から前日に雪が降ったことを聞きました。残雪の多さと雪のやわらかさに納得。
13:10 雪がたくさん残っています。ここからまだ30分かかるとは思えません。
(写真右)13:35 山頂手前。最後の階段(けっこうきつい)
13:40 山頂到着。一等三角点がありました。 昼休憩(30分) 風もなく暖かい山頂でした。
山頂はみごと360°の展望です。方位版。周囲に見える山名が書いてあります。 写真右。水色の囲み右は鉢伏山。左は大山。天気が良ければ西には大山も見えるようです。
北、東寄りの方向に鉢伏山。
14:10 東尾根方面に下山開始。しばらく平坦な山頂大地を進みます。
14:30 古千本杉。この辺りは広くて道が分かりません。人(多分今日ここを歩いたのは上り1人、下り1人)の足跡を頼りに進みます。緩やかな下りながら、雪解け水と雪で道がぬかるんでいて、滑ったり穴にはまったり。気を付けながら下りました。
15:00 神大ヒュッテ(標高1320m)。ここから急な下りが少しあります。
15:50 一の谷休憩所(1140m)。このあたりからようやく雪がなくなり、歩きやすい山道になりました。写真右杉林。雪の重みからか、幹の根元が一様に曲がって伸びています。
16:20 東尾根休憩小屋(標高1000m)。
東尾根登山口方面へ。ここからは木階段が多い急な下り。登山口まで1km足らずですが、登りはかなりきつそうです。
16:40 東尾根登山口に下山(標高800m)。ここからは豊かな自然林に囲まれた車道を、北に鉢伏山など眺めながらスタート地点に戻ります。
17:20 福定親水公園駐車場に戻りました。
思いがけない残雪の多さに苦戦しながらも、予定のコースを歩くことができました。
初めての氷ノ山でしたが、周囲の山脈の展望とブナなど広葉樹の自然林がすばらしくて、今度は秋の紅葉シーズンに登りたいと思いました。