2024年3月22日、春の山野草を求めて丹波篠山市に行ってきた。 昨年のNHK朝ドラ「らんまん」で紹介された牧野富太郎さんが愛したという梅花黄連が見たくて自生地を探していたら、丹波篠山市の松隣寺というところがみつかった。丹波篠山ならば、金山登山口の近くにある追手(オイテ)神社の付近に山野草の自生地があると、山仲間の先輩から教えてもらった。二人でのんびり春の山野草のかわいい花を探して歩いてきた。
追手神社界隈の案内。追手神社の千年モミ、アズマイチゲの群生、織田信長の命を受けて丹波制圧にのりだした明智光秀によって築かれた金山城址のことなどが書かれている。
追手神社に聳え立つ千年モミ(左)と、右は夫婦イチョウ。秋の境内はイチョウの黄色に彩られるようだ。
追手神社でみつけた春の山野草のかわいい花たち
ニリンソウ 一輪はまだ蕾んでいる。
アズマイチゲ 花びらが開いていればもっと分かりやすいと思うが、雪の残る斜面でまだ開いていない。
キクザキイチゲ 紫を帯びた花びらの色がすてきだ。
ユキワリイチゲ 濃い緑色に斑紋が入った三つ葉が特徴的だ。これも花が開いていなくて残念だ。
下の写真は同行Kさんから送ってもらったユキワリイチゲの写真。2018年3月14日撮影。内側は少しブルーかかっていてとてもきれいだ。
セリバオウレン 2月頃に咲くようだが残っていた。
セツブンソウ これももう終わり。見たかった花が残っていてくれた。細目の葉が特徴的。
ヒメリュウキンカ これはあちらこちらに咲いていた
ネコノメソウ
ミツマタの花もまだ蕾
追手神社の近くの白椿といううどん屋で昼休憩。アナゴ天ぷらうどんをいただきました。お出汁のきいた薄味のおつゆが美味しかった。
お昼過ぎてから松隣寺に移動。
松隣寺。シャクナゲ寺といわれ、訪れる人が多いそうだ、この時期は境内にバイカオウレンが群生。
かわいらしいバイカオウレンにようやく会えた。
セリバオウレン
これはショウジョウバカマかな?
シキミの蕾
満開のサンシュウ
今年は暖冬だと思っていたら、3月になって寒い日が続き、この一週間ほど冷え込んで雪まで降った。22日は久しぶりの好天気で、風もなく、のんびり花を探して歩くには絶好の日和だった。日差しが足りていないのか、まだ花は少なかったけれど、たくさんのかわいらしい花に出会うことができた。 今まで、春先の花を野山で楽しむということはあまりしてこなかったけれど、今回は花を探して、名前も少し覚えて、これからの山の楽しみが増えたように思った。また訪れて、今度はもっと花が開いた群生を見たいと思う。