2022年7月28(木)-30(土) 、念願の白山(2702m・日本百名山・花の百名山)に登ってきた。今回の見どころは
①なんといってもこの時期ならでは。満開のお花畑。
②アルプス展望(29日)と御前ヶ峰(30日)からのご来光と眺望
この上ない好天に恵まれ、どちらもすばらしい光景を眺めることができた。2泊3日のゆったり山行。白山のいい所をたっぷり満喫し、大変心に残る山行になった。
今回は白山で観たすばらしいお花を記録に残したくて、今頃になってブログにした。
7月28日(木) 【歩行時間 約3時間15分 上り982m 下り160m】
アクセス: JR大阪駅7:00発特急サンダーバード-小松駅9:22着。
(片道20,400円/台÷6人→3,400円/人)
11:50別当出合登山口(1260m)出発・砂防新道コース-12:30中飯場(1500m)-13:30別当覗-14:25甚之助小屋(1965m・休憩15分)ー15:10南竜分岐(2090m)-15:50南竜山荘着(2070m) -南竜ヶ馬場散策(1時間) -南竜山荘(泊)
11:50 別当出合(1260m)出発。砂防新道コースへ。吊橋を渡ってすぐに急登。しばらく続くが、あとは緩やかな上りを中飯場まで順調に歩く。
12:30 中飯場(1500m)。 トイレ・水場あり。
途中でアサギマダラ発見!!!
※長距離移動をする日本では唯一の渡り蝶として知られる。春には南から北へ、秋には北から南へと2000kmを超える旅をすることもあるとのこと。とまっているのはアサギマダラが好むヒヨドリバナ?
ヒヨドリバナの蜜には毒性の強いアルカロイドという物質が含まれていて、それを体内に取り込むことで鳥などの天敵から身を守って2000kmを超えるような長距離 を移動できるようだ。白山にアサギマダラが飛来する季節になったということか。
13:30 別当覗(1750m)。中飯場より緩やかな上りが続く。向かいに見えるのは観光新道(下山に歩くコース)の尾根。ここからは緩やかな尾根に見えたのだが・・・
14:25 甚之助小屋(1965m)。トイレ、水場あり。
15:10 南竜分岐(2090m)。室堂には進まず、南竜ヶ馬場方面へ南竜山荘を目指す。このあたりで雨。合羽を着る。
16:00 南竜山荘(奥)に到着。到着の頃には雨がやんだ。
小屋に荷物を置いて南竜ヶ馬場へ。雨上がり、満開のお花を楽しむ。
シモツケソウ
イワカガミ
ハクサンゴザクラ
テガタチドリ
7月29日(金) 【歩行時間 約7時間15分 上り859m 下り499m】
3:00起床 4:00南竜山荘(2070m) 出発-4:45アルプス展望(4:57ご来光を望む)-6:45室堂ビジターセンター(朝食休憩・荷物デポなど1時間休憩)ー8:40御前ヶ峰(2702m・休憩30分)ー9:40翠ヶ池-10:05大汝峰分岐-10:40大汝峰(2684m) -12:20千蛇ヶ池(昼休憩30分) -13:20室堂ビジターセンター(泊)
アルプス展望でご来光を望む(4:57)。遠くに北アルプス剣岳~立山連峰、穂高連峰のシルエットがはっきり見える。この日の日の出は槍ケ岳と立山の間、水晶岳あたりとのこと。
右手南東方面に御岳。中央は乗鞍岳。
6:50 室堂ビジターセンターに到着。白山室堂ビジターセンターと白山神社奥宮。 この時間、人は少ない。朝食休憩をゆっくりとる。荷物をデポして御前ヶ峰(奥宮後方。山頂はもう少し奥)に向かう。
8:40 御前ヶ峰山頂。快晴。
御前ヶ峰より大汝峰。右は剣ヶ峰(入山禁止)。左が油ヶ池。右は紺屋ヶ池。
御前ヶ峰より室堂ビジターセンター。左に別山。
御前ヶ峰より岩の多い急な坂を下って大汝峰に向かう。
9:40 翠ヶ池(ミドリガイケ)。この辺りでガスが広がり、青空が映るきれいな青い翠ヶ池は見られず残念。
10:00 血の池の前にお池めぐりの案内板。白山室堂(ビジターセンター)から御前ヶ峰を経て現在地までお池巡りコースをたどっている。
血の池。少し青空が広がる。青空が映る水面はとても美しい。
10:05 大汝峰(オオナンジホウ)分岐。向こうに目指す大汝峰。少しの間岩場を上がる。
10:40 大汝峰(2684m)。
ここから北に下る。七倉山分岐より南に大汝峰を大きく巻いて、お花畑をゆっくり楽しみながら大汝峰分岐に戻り千蛇ヶ池に向かう。
12:20 雪渓で固まった千蛇ヶ池に到着(昼休憩30分)。大汝峰を振返る(写真左)。 写真右は千蛇ヶ池より御前ヶ峰方向。室堂ビジターセンターにはこの雪渓を横断して行くのがはやいが、お花畑をゆっくり回って戻ることにする。
室堂ビジターセンターの手前で観たハイマツの花。
ナナカマドの花と実
イワキキョウ
※今回黄色のよく似た花「ミヤマキンバイ」と「ミヤマキンポウゲ」「シナノキンバイ」の区別がつくようになった。ミヤマキンバイだけバラ科で、葉っぱと花びらの裏のガクがいちごによく似ている。 ミヤマキンポウゲとシナノキンバイはキンポウゲ科。葉っぱの形もよく似ているが、ミヤマキンポウゲの葉は細長い。
ダイモンジソウ
※よく似た花(アキノキリンソウとかキンコウカという花など)があって、区別がつきにくいが、下に見えるふきのような大きな、周りにギザギザがある葉からオタカラコウと判断。
クロユリとミヤマキンバイ 今年はクロユリがたくさん咲いていた。
イワハゼ?
あちらこちら多種多様な高山植物が群生し、今を盛りとお花畑が広がっていた。名前が分からない花もたくさんあった。花の季節の白山は特別に値打ちがあるような気がする。
13:30 室堂ビジターセンター着(泊)
7月30日(土) 【歩行時間 約4時間50分 上り25m 下り1465m】
3:00起床 3:45室堂ビジターセンター出発-4:40御前ヶ峰山頂(4:58ご来光を望む)-5:50室堂ビジターセンター(朝食・出発準備など)7:50出発ー観光新道を下山ー8:10黒ボコ岩ー9:30殿ヶ池避難小屋-12:45別当出会い登山口着
約1時間45分(片道20,400円/台÷6人→3,400円/人)
この日も3時に起床し、ご来光を望むため再び御前ヶ峰山頂へ。富士山登山さながら、御前ヶ峰まで多くの登山者のヘッドランプの列が続く。
日の出を待つ登山者たち。遠く穂高連峰(左端。拡大すると大キレットがはっきり分かる)と、中央やや左に乗鞍岳、中央やや右に御岳。白山からだと御岳はドンとしてとても大きな独立峰だと実感する。写真では中々迫力が出せない。
御岳の向こうに中央アルプスとその向こうに南アルプスが見える。北岳が尖っている。左に見えるのは八ヶ岳か。
バンザイ!!をしてご来光を望む登山者たち。本当にすばらしい日の出だ!!!
室堂ビジターセンターに戻り、朝食。出発準備をして下山スタート。弥蛇ヶ原を経由して観光新道を下る。
弥蛇ヶ原の木道。お花畑が広がる。この辺りで御前ヶ峰は見納めだ。
これより観光新道より下山。観光新道にもたくさんお花畑が広がっていた。
ハクサンシャジン
タカネマツムシソウ
お花畑。下山しながらたくさんの花を楽しむことができた。
山頂からのご来光と眺望。お花畑。天候に恵まれ、2泊3日ののんびりした山ゆきで、白山のいい所をたっぷり楽しむことができた。心に残る山行になった。