2023年8月29(火),30日(水)、南アルプスに初めて行ってきた。娘たち(娘と彼)に同行してもらって、ここ数年来の念願を漸くかなえることができた。 甲斐駒ヶ岳(2965.5m)と仙丈ヶ岳(3032.9m)にチャレンジ。どちらも日本百名山。深田久弥氏が「甲斐駒ヶ岳は名峰である。もし日本の十名山を選べと言われたとしても、私はこの山をおとさないだろう」と絶賛した甲斐駒ヶ岳。仙丈ケ岳は「わたしの好みで、日本アルプスで好きな山は北では鹿島槍、南では仙丈である。何よりその姿がよい」と記している。どちらも大きくてすばらしい山だった。 この年になって南アルプスに初めてチャレンジし、雄大な二座に登頂できたことはこの上ない喜びだ。昨年の白馬岳に続いて、私の鈍い足どりにゆっくりつきあってくれた二人に感謝の気持ちでいっぱいだ。
【アクセス】8月28日(月)
・大阪自宅ー仙流荘 自家用車利用(350km) ・仙流荘:南アルプス林道バス利用者駐車場に駐車 (5日以内1,000円) 14:20(最終便)仙流荘・・・南アルプス林道バス→15:15北沢峠着 (手荷物付き往復2740円)
南アルプス林道バス乗り場に到着。北沢峠行き最終便14:20に乗車。
運転手さんの案内でバスの車窓から見る甲斐駒ヶ岳。中央。うれしい!!!
15:15北沢峠に到着。バス停すぐのこもれび山荘に前日泊。
夕暮れのこもれび山荘。夕食はスープカレーとハンバーグ。とても美味しかった。
(一泊2食付き 12,000円)
1日目 8月29日(火) 甲斐駒ヶ岳
【歩行距離9.8Km 歩行約8時間50分+休憩2時間10分 上り1182m 下り1184m】
5:00こもれび山荘(2030m)出発-5:15長衛小屋(1989m)-5:45仙水小屋(2135m)-6:40仙水峠(2264m)-8:45駒津峰(2740m)-9:30六方石(2713m)-11:05甲斐駒ヶ岳山頂(2966m)ー 12:00下山開始-12:50六方石-13:15駒津峰-14:30仙水峠-15:13仙水小屋-15:45長衛小屋-16:00こもれび山荘(2030m・泊)
5:00 北沢峠・こもれび山荘を出発。
5:15 こもれび山荘より10分ほど下ったところの長衛小屋から橋を渡ってスタート。
北沢沿いにいくつか堰堤を見ながら緩やかな道を進む。岩場も少し。
5:45 仙水小屋(2135m)に到着。
仙水小屋から仙水峠に向かう。シラビソの樹林帯を進む。
北沢の源頭部か。岩塊の谷間を注意して進む。この岩塊のことを「ゴーロ」というらしい。仙水小屋から仙水峠の間はまだ緩やかで歩きやすい。
6:40 仙水峠(2264m) に到着。
甲斐駒ヶ岳の白い山頂(奥)と摩利支天(手前)の大きな岩壁がドーンと現れて嬉しくなる。
仙水峠からは樹林帯の急登。木の根やゴロゴロ岩が多くて歩きにくい。きつい上りが堪える。
樹林帯を抜けてハイマツ帯に。随分上ってきた。後方に南アルプスの峰々と右手仙丈ケ岳。頭に雲を被って残念。この時期、8時、9時ころには雲が上がってくる。
少しの間、雲の中から鳳凰三山。地蔵岳のオベリスクの尖がりが見えて嬉しかった。
8:45 駒津峰(2740m) 仙水峠から急登を一気に500mほど上がって、ようやく駒津峰に到着。疲れたー。甲斐駒が正面にドーンと迫ってきた。あの岩壁を上る!!!
9:03 駒津峰から先のやせた岩尾根。しばらく岩の間を下る。
鎖場。岩場を慎重に下る。
9:32 六方石。駒津峰と甲斐駒の鞍部にある巨岩。ここで一休み。
六方石から甲斐駒山頂に向かう。ここからはずっと厳しい岩場の急登だ。
9:50 六方石から少し上がったところでコースが二手に分かれる。岩登りの直登コースと花崗岩と砂礫のザレ場トラバースコース。トラバースコースを考えていたのに、何故か???流れにのって???直登コースへ・・・。どちらのコースもきつそうだ。
厳しい登り。大きな岩場の直登がこんなにきついとは・・!!!!! 両手両足、身体全体を使う登りにものすごく時間がかかってしまった。年のせいか、今までで一番きつい登りだったと思う。
11:05 甲斐駒ヶ岳山頂(2967m)に到着。ヤッター!!!!と喜ぶ力もないくらいとにかくヘトヘト。山頂にてゆっくり昼休憩。この時間、ガスガスで展望なく残念。
山頂に祀られている駒ヶ岳神社奥社。祠の格子戸には奉納されたわらじが括ってある。
山頂にある一等三角点。
12:00 下山開始。トラバースコースを下る。一面花崗岩と砂礫で覆われたすべりやすい斜面をゆっくり慎重に下山した。
娘たちは山頂の東南にある岩峰「摩利支天」に立ち寄り。 ※岩峰には摩利支天と刻まれた石碑や石の祠、鉄製の矛や剣があり、さらに銅板に彫られた猪に乗った三面六臂(さんめんろっぴ)の摩利支天像などが祀られているとのこと。
12:50 六方石からは上った道をそのまま下山した。
15:40 ようやく長衛小屋テント場に到着。二人はここでテント泊。
16:00 北沢峠・こもれび山荘着(泊)
何年も前からチャレンジしたいと思っていた甲斐駒ヶ岳は、もっと若い時(2歳でも3歳でも若い時に)登っておくべきだったと痛感。なんで??と思うくらい時間がかかってしまったが、それでもゆっくりマイペースで登頂できたことは今年の自信になった。
この素晴らしい山に登れたことに感謝!!!
☆2日目仙丈ケ岳は次のブログに記録⇒