双六岳から槍を眺める

2021.10/2(土)-4(月)双六岳(2860m・花の百名山)に行ってきました。

きっかけは9/11放送の「にっぽん百名山SP 夏の槍ケ岳完全版」。工藤夕貴さんが新穂高~双六小屋~西鎌尾根から槍ケ岳に登頂されていました。2019年に槍ケ岳山頂から双六岳の広い山頂台地を見て、今度はあちらから槍を見たいと思っていたことを思い出しました。「双六から槍を見たい!!」の思いを山仲間に伝えたところ、あっさり話がまとまって急遽双六岳山行が実現しました。

鹿島槍(9/20-22)に続く北アルプス。うれしくてたまりませんでした。

今回もブログの予定はなく、写真もたいして撮らず。長い上りをバテずに歩くこと第一で、中途半端な記録しか残せていません。それでも鹿島槍につづく今年の頑張りと素晴らしい思い出を残しておきたくなりました。ざっくりした記録です。

 

 【歩行時間  13:42】 【歩行距離 28.5km】   【上り2270m  下り2270m 】

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10月2日(土)

近鉄高速バス、大阪7:35発ー12:52高山BT着(5,000円)ー13:40発路線バス新穂高ロープウェー行ー15:40新穂高ロープウェー着(2,200円)

15:40新穂高ロープウェーBS(1117m)ー16:38笠新道登山口ー16:52ワサビ平小屋(1402m 泊)

 

終点新穂高ロープウェー駅より林道をゆっくり歩く。歩き始めて途中通り雨で急遽合羽着るもすぐに上がって安堵する。1時間ほどでワサビ平小屋に到着。途中笠新道登山口に水場あり。ここから笠ヶ岳には大変な急登だと教えてもらう。

ワサビ平小屋(一泊2食付10,000円 個室1室2,000円)。個室で快適。小屋のあちらこちらにコロナ感染予防対策。大部屋も個々に仕切りができていた。食堂には「黙食」の貼り紙。今シーズンで終わってほしいが、コロナを機にかつての懐かしの山小屋の姿は薄れ、山小屋も大きく変わっていくようだ。

 

1日目  歩行距離4.7km   上り376m     下り77m    1時間11分(うち5分休憩)

 

10月3日(日)

ワサビ平小屋朝食5:00~

5:40ワサビ平小屋(1402m)出発-5:58小池新道登山口(1474m)-8:56鏡池(休憩25分)ー9:25鏡平山荘(2290m)ー 10:15弓折乗越ー11:42双六小屋(2600m・昼休憩)12:50ー13:57双六岳山頂(2860m)ー15:22双六小屋(泊)

5:40ワサビ平小屋を出発。

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                                                                                                                            ワサビ平小屋から20分ほど平坦な林道を歩いて小池新道登山口へ。ここから登りが始まる。登山口より秩父沢出合を過ぎ、イタドリヶ原、シシウドヶ原、熊の踊り場と徐々に高度を上げていく。大ノマ分岐から鏡池までは1時間ほど急登。

小池新道登山口1474m-鏡平小屋2281m。800mの上りをバテないようゆっくり確実に歩いた。

小池新道は本当によく整備されており、歩きやすい段差で石畳のように配置されていてありがたいなぁと思った。整備してくださっているスタッフの方々に深く感謝。

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     小池新道より南方面に焼岳(中央)と遠くに乗鞍岳。快晴。

急な登りを上がって鏡池に到着。鏡池からは槍ケ岳~穂高連峰が一望。素晴らしい景色に疲れを忘れる。

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             鏡池より穂高連峰を一望。

    槍ヶ岳~大喰岳~中岳~南岳~大キレットの向こうに北穂高岳

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         池に映る逆さ槍。貴重な1枚。ラッキーだ!!!

f:id:SMPPIE:20211111151802j:plain槍ケ岳から伸びる西鎌尾根。奥は北鎌尾根。こちら側(西)からだと小槍もよく見える。

 

鏡池で山岳風景をたっぷり堪能し、鏡池山荘を通りすぎて双六小屋に向かう。

弓折乗越まで急登。弓折乗越は新穂高方面と双六岳。もう一つ弓折岳~抜戸岳~笠ヶ岳縦走路への分岐。ここまでが遠いけれど、ここからなら笠ヶ岳に行けそう???笠ヶ岳への思いが募る。景色も抜群。

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     弓折乗越から見る槍ケ岳。西鎌も北鎌もより鮮明に写る。

 

弓折乗越から花見平、双六池を経て双六小屋へ。高山植物の宝庫。10月にはほぼ終わっていて残念。花の百名山双六岳には花の季節にもう一度行きたいと思う。花見平のあたりでも写真を残していないのが悔やまれる。

双六小屋に到着。先にチェックインを済ませて荷物をデポし昼休憩する。

双六小屋(一泊2食付13,000円 個室1室3,000円)。

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                       名物の双六ラーメン

1時間あまりゆっくり休んで双六岳に向かう。

 

双六小屋2600m、双六岳2860m。300m足らずの登りが結構こたえた。

双六山頂に到着。

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      双六岳山頂より、憧れの広い背中のような山頂台地と

      向こう正面にドンと構える槍ケ岳。大・大・大満足だ!!!!!

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                                            山頂台地に立って。やったー!!!!!

 

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                             山頂台地より北を眺める。

           正面に三俣蓮華岳~縞模様が特徴の鷲羽岳。その間の奥に黒い水晶岳

     右端一番奥は野口五郎岳。左奥は薬師岳北アルプス最奥の名山オンパレード!!!

来年は三俣蓮華を超えて鷲羽岳水晶岳と縦走出来たらどれだけいいだろう。

 

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     山頂より西。大きな黒部五郎岳の全貌。広いカールが広がる。

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         左に黒部五郎岳カール。右奥に薬師岳

   大先輩の山仲間にたくさんの山を教えてもらい、山の楽しさは倍増!!!!

 

たっぷり山を楽しんだ後下山。15:22双六小屋着(泊)

 2日目  歩行距離11.3km   上り1649m     下り516m    9時間52分(うち2時間32分休憩)

 

10月4日(月) 下山

双六小屋朝食5:00~

5:36双六小屋(2600m)ー7:21鏡平山荘(2290m)ー10:15ワサビ平小屋(1402m)ー11:31新穂高ロープウェーBS(1117m)

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          6:02 下山途中。槍ヶ岳方面から上る太陽

 

 11:31 一気に1500mを下り、新穂高ロープウェーBSに無事到着。

3日目  歩行距離12.5km   上り245m     下り1677m    5時間56分(うち40分休憩)

 

新穂高発バス11:55乗車ー13:31高山着(2,200円)

しばらく高山の町を歩く。お昼に飛騨牛。お土産に五平餅・みたらし団子・汁椀。

JR高山より特急ワイドビューひだ(7,920円)。大阪直行便で楽々帰阪。

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    口あたりのやさしい椀

 

 鹿島槍につづく双六岳も最高の天気に恵まれ、素晴らしい山行きになった。

憧れの双六岳山頂台地から眺める北アルプスの山々は絶景。この景色を見るためにきつい登りを頑張れるのだとつくづく思う。

 長い距離と高度差に対応できるよう、今回もゆっくりペースを保って登った。ゆっくりに付き合ってもらい仲間には感謝の気持ちでいっぱいだ。鹿島槍に続いて忘れられない山行になった。