春の山野草自生地~丹波篠山市/追手神社~松隣寺へ

2024年3月22日、春の山野草を求めて丹波篠山市に行ってきた。           昨年のNHK朝ドラ「らんまん」で紹介された牧野富太郎さんが愛したという梅花黄連が見たくて自生地を探していたら、丹波篠山市の松隣寺というところがみつかった。丹波篠山ならば、金山登山口の近くにある追手(オイテ)神社の付近に山野草の自生地があると、山仲間の先輩から教えてもらった。二人でのんびり春の山野草のかわいい花を探して歩いてきた。                                

            丹波篠山市にある追手(オイテ)神社

追手神社界隈の案内。追手神社の千年モミ、アズマイチゲの群生、織田信長の命を受けて丹波制圧にのりだした明智光秀によって築かれた金山城址のことなどが書かれている。

追手神社に聳え立つ千年モミ(左)と、右は夫婦イチョウ。秋の境内はイチョウの黄色に彩られるようだ。

 

追手神社でみつけた春の山野草のかわいい花たち

          ニリンソウ 一輪はまだ蕾んでいる。

                フキノトウ

             ヒメオドリコソウ

アズマイチゲ 花びらが開いていればもっと分かりやすいと思うが、雪の残る斜面でまだ開いていない。

    キクザキイチゲ 紫を帯びた花びらの色がすてきだ。

ユキワリイチゲ 濃い緑色に斑紋が入った三つ葉が特徴的だ。これも花が開いていなくて残念だ。

下の写真は同行Kさんから送ってもらったユキワリイチゲの写真。2018年3月14日撮影。内側は少しブルーかかっていてとてもきれいだ。

 

          セリバオウレン 2月頃に咲くようだが残っていた。

セツブンソウ これももう終わり。見たかった花が残っていてくれた。細目の葉が特徴的。

      ヒメリュウキンカ これはあちらこちらに咲いていた

                ネコノメソウ

             ミツマタの花もまだ蕾

追手神社の近くの白椿といううどん屋で昼休憩。アナゴ天ぷらうどんをいただきました。お出汁のきいた薄味のおつゆが美味しかった。

 

お昼過ぎてから松隣寺に移動。

松隣寺。シャクナゲ寺といわれ、訪れる人が多いそうだ、この時期は境内にバイカオウレンが群生。

     かわいらしいバイカオウレンにようやく会えた。

               セリバオウレン

                                            これはショウジョウバカマかな?

                          シキミの蕾

               満開のサンシュウ

 

今年は暖冬だと思っていたら、3月になって寒い日が続き、この一週間ほど冷え込んで雪まで降った。22日は久しぶりの好天気で、風もなく、のんびり花を探して歩くには絶好の日和だった。日差しが足りていないのか、まだ花は少なかったけれど、たくさんのかわいらしい花に出会うことができた。                      今まで、春先の花を野山で楽しむということはあまりしてこなかったけれど、今回は花を探して、名前も少し覚えて、これからの山の楽しみが増えたように思った。また訪れて、今度はもっと花が開いた群生を見たいと思う。

近くの低山6座周回   吉川峠から青貝山→天台山→光明山→妙見山→天狗山→秋葉山

自宅から車で20分ほどで行ける能勢妙見山に一人でよく上っている。コースが多様で、コースを変えて歩くのは楽しい。自主トレにもなるありがたい山だ。                      今日(2024.2.24金)は、妙見山につながる低山を歩いてきた。豊能町吉川峠からスタートして、青貝山→天台山→光明山→妙見山→天狗山→秋葉山の6座を周回した。特別見どころはない。花の季節でもないが、低山周回の歩きが心地良くて、ブログに残したいと思った。

 

【コースタイム】

9:40 吉川峠(天台山・青貝山登山口282m)スタート ― 10:10青貝山(391.4m) ―11:50天台山(639.7m) ―12:20光明山(639m・昼休憩20分)―13:40妙見山(660.1m休憩15分)  →上杉尾根より下山→14:25妙見口秋葉山分岐―14:42天狗山(444m) ―15:05秋葉山(349m) ―15:20妙見山登山口 ―15:45吉川峠 (282m)

 

【歩行時間 約5h15m 休憩約0h50m】【歩行距離 12.3km】  【上り・下り896m 】

 

9:40 吉川峠(282m)をスタート。ここから正面まっすぐ進めば天台山尾根から妙見山。今回は右に進んで青貝山に周って天台山尾根に合流する。              ※すぐそこまで住宅地なので、この「吉川峠」というのはピンとこない感があるが、かつては吉川地区から長尾街道や余野街道方面への峠だったとのこと。四方向へ分岐している。

吉川峠を入ると静かな遊歩道が続く。近くの人たちの散歩コースだ。

9:55  遊歩道から山道に入って10分ほど歩くと青貝山への分岐になる。右、青貝山へ。        ※まっすぐ進めばトンボ池を経由して天台尾根に行くコース。トンポ池の周りにはいろいろな花が咲くようだ。まもなくミツマタの花が開く季節だ。

10:10 青貝山(391.4m)に到着。スタートして30分。すぐ下に豊能町ときわ台箕面森町の住宅が見えている。箕面森町にしばしば鹿が現れるというが納得だ。      広い山頂に三等三角点がある。

10:45 青貝山から30分ほど歩いてどちらに進むか迷ったところ。左方向が道なりで赤いテープがあるが、ヤマップ地図に助けられて右に進む。右に狭い道が続いて、少し進んでから尾根につながった。

10:52  尾根に上がったすぐのところに鉄塔。ここも少々分かりにくかったが、鉄塔をくぐった向こうがわに天台尾根に向かう道があった。

11:08 分岐(471m)。ここで天台尾根に合流。右方向に進み天台山に向かう。       ※ここでマウンティンバイクの若者3人とすれ違った。植林帯を通る緩やかなコースはマウンティンバイクやトレイルランなどが楽しめそうだ。

11:50 天台山に到着。電波塔があって分かりやすいが、山頂はこの裏側にひっそりある。

天台山(639.7m)。三等三角点あり。

天台山から光明山に向かって下ったところ。左は作業道。作業道には進まず、山道(まっすぐ)を進む。どちらでも府道4号線の車道に出る。

12:05 府道(府道4号茨木能勢線)に出た。光明山・妙見山の方向に府道を少し歩く。

50mほど歩くと右手に光明山への入り口がある。山道に入る。府道をそのまま歩けば妙見山山頂駐車場に行ける。府道にそって登山道があり、何度か横切ることになる。

12:20 入口から10分ほどで光明山(639m)に到着。ここで昼休憩。カップ麺を食べていたら息を切らして若者が通過。天台山まで走ってくるとのこと。どこから走ってきたのだろうと、あとで思った。20分ほど休んで出発。

12:48 光明山から妙見山方面に少し下ったところ。道なりに行ってしまいそうになったが、妙見山は左方向に戻るように進む。左の道に気づきにくくて間違えそうなポイントだ。

13:00 光明山を下って、再び府道に出た。ここもしばらく進むとすぐに妙見山に向かう入口がある(写真右)。

13:12  光明山終了し再び府道に出る。

府道妙見山に向かって少し進んだところが初谷コースの標識。もう少し府道を進んでから山道に入る。ここから少しの間急な上りだ。

急な上りを進むと大きな鳥居。妙見山日蓮宗のお寺だが、境内入口にも神仏習合の時代の立派な鳥居が堂々と構えている。

13:37妙見山山頂(660.1m)。4等三角点あり。

三角点すぐ横にある「星嶺」と呼ばれる信徒会館。                      ※妙見山は「北極星信仰の世界的聖地」「運命を見通す北極星の神様で、開運のご利益があります」とある。が、北極星信仰というのはよく分からない。

星嶺の展望台から西の方向に六甲山。東(左)の端が甲山。六甲山の後方は裏六甲、有馬三山の湯槽谷山か? この日は大阪湾から淡路島、関空から飛び立つ飛行機も見えた。

下山は、展望台から参道を下り、駐車場を横切って上杉尾根に進む。

14:00 駐車場の端から上杉尾根コース。下山開始。

14:20 上杉尾根の途中。展望ベンチ。ここからも西方向に六甲山がよく見える。

14:25 秋葉山妙見口駅分岐。ここで上杉尾根をはずれ天狗山→秋葉山の方向に進む。

広い尾根をゆっくり進んだところ。広くて方向を見失いそうになったが、小さな赤いテープ(青まる)の方向へ。ここから少し急な下り。

14:42 天狗山(444m)。ここも山頂らしくはない。

15:05 秋葉山(349m)。ここも山頂らしくない。

15:20 青葉山から15分ほど下って妙見山登山口。妙見山から上杉尾根~天狗山~秋葉山経由で下山終了。

下山あと、初谷コース登山口を経由して、車を停めている吉川峠(青貝山方面)に向かう。

ときわ台吉川峠までが長い。林道を上っていくのは終盤にはけっこう堪える。   山の中で春の花は見つからなかったが、この道できれいな梅の花を見ることができた。

15:45 下山してから35分。ようやく吉川峠に戻った。

 

妙見山の周りにある低山は、今まで何度かバラバラに歩いたことがあったが、今回こうしてつないで歩いたのが楽しかった。ちょっと迷いそうな所でコースを確かめながら進むのも楽しかった。格別見どころと言えるような所もなく地味なコースだが、小さなアップダウンがある、程よい距離をのんびり気分で歩けたのがよかった。今度は反対から歩いてみようと思う。

霧氷の高見山最高!!!

2024.2.11(日)奈良県三重県の県境にある高見山(1248m・日本三百名山)に登ってきた。山の会の仲間4人での山行。                        高見山は近くの三峰山とともに霧氷の美しさで有名な山だ。一昨年三峰山から下山(新道コース)途中、西に尖った高見山を見て登りたいなぁと思っていた。尖った山容から「関西のマッターホルン」と言われるらしい。

高見山登山口からスタートし、たかすみ温泉に下山。今年は暖冬で霧氷はどうかな?と思っていたが、素晴らしい霧氷を見ることができた。

 

【コースタイム】

9:10 高見山(杉谷)登山口(466m)スタート ― 10:30小峠(822m) ―12:55杉谷平野分岐(939m) ―12:10山頂(1248.4m・昼休憩40分/12:50下山開始)―14:30高見杉(709m)   ― 15:20たかすみ温泉 (465m)

 

【歩行時間 約5:00  休憩約1h10m】【歩行距離 7.3km】   【上り868m  下り868m 】

※ヤマップ起動が遅れて、スタート位置がずれている。

 

【アクセス】

近鉄大阪線榛原駅より 8:15発霧氷バス(奈良交通・予約制)に乗車。高見登山口に8:50着

8:15榛原駅を出発。三峰山行きは7:45発。高見山行きは8:15発。この時期、榛原駅は三峰山と高見山に向かう人々で賑わっている。

8:50 高見登山口に到着。霧氷バスが次々と到着する。

9:10 バス停すぐ横の道路わきの登山口から山に入る。

しばらく緩やかな旧伊勢街道を進む。ここは紀州・大和・伊勢を結ぶ交易路であったらしい。伊勢神宮への参道でもあり、米や塩、魚などの市が立ち賑わったとある。

10:10 出発して1時間。この辺りから急な上りに。雪が見えてきてうれしい。

10:27 小峠着(822m)。ここから急登が始まる。

急な上りの途中、少しずつ雪が多くなっていく。見上げると霧氷が美しい。元気をもらう。

10:55 急な上りを30分ほど上がって杉谷平野分岐(939m)。ここでアイゼンを装着。

分岐からは歩きやすい尾根道だ。霧氷に囲まれた登山道を歩く。たくさんの登山者が行き交う。

12:10 山頂に到着。山頂付近は冷たい風が通り寒い。さっそく避難小屋に入りなんとか席を確保して昼食休憩。外で食べている人も多い。

                                                 高見山山頂(1248.4m)

山頂にある高角神社(高見山は昔は高角山(たかすみやま)といったらしい)に参拝。

山頂展望台(避難小屋の上)より南方面の山々。遠くに台高山脈大峰山脈の大普賢岳山上ヶ岳、多分八経ヶ岳なども見えるようなので頑張って見るが、さっぱり分からない。高見山というくらい360°眺望がいいはずで、展望がきく日に山頂から四方の山を見てみたいと思った。三峰山に続く稜線もはっきり分かるはずだ。

山頂付近のすばらしい霧氷。今まで見た中で一番きれいだった。エビのしっぽもバッチリ。大大大満足だ!!!

12:50 山頂でゆっくりして下山開始。来た道を杉谷平野分岐まで戻り、そこからたかすみ温泉に下る。

14:30 高見杉(709m)まで一気に下る。

15:20 たかすみ温泉 (465m)に到着。4:00発予定のバスが次々運行していてすぐにバスに乗り込む。榛原駅着。

 

すばらしい霧氷を見られて大満足の山行だった。雪山の経験は乏しいが、この辺り三峰山や高見山は登りやすい山だと思う。毎年一度くらいは雪山のすばらしい景色にあいたいと思う。

 











 

 

 

 

島根県 三瓶山を縦走

2023年11月5日(日)、島根県の三瓶山(主峰男三瓶山1125.9m・ 日本二百名山)を歩いてきた。山ツアーに参加。先週に続き2週連続の山ツアーだ。

三瓶山(サンベサン)は直径約5kmのカルデラ の周りを囲む男三瓶山 (オサンベサン・1126m) 、女三瓶山 (サンベサン・957 m)、子三瓶山 (サンベサン・961 m)、孫三瓶山 (マゴサンベサン・907 m)、太平山 (タイヘイザン・854 m)などの峰が環状に連なる山総称。カルデラの中には室の内池(ムロノウチイケ・カルデラ湖)がある。(画像右)                   今回は西の原登山口から男三瓶山 (1125.9m) に上がり、子三瓶山 (961 m)→孫三瓶山 (907 m)太平山 (854 m)女三瓶山 (957 m)を周ってきた。男三瓶山への上りと子三瓶山に向かう扇沢までの下りが急だったほかは、山上に広がる草原や100mほどのアップダウンの縦走路をゆったり歩くことができた。

※アクセス                               11/4(土) 大阪梅田21:30発夜行バス(ツアー貸切) →  翌早朝、西の原(定めの松)着

 

11月5日(日)
【歩行距離7.7Km   歩行約5時間+休憩1時間30分    上り1096m 下り990m(リフト含)

【コースタイム】

6:00西の原登山口(460m)出発-6:25分岐(554m)-8:15男三瓶山(1125.9m)-9:10扇沢(852m)-9:40子三瓶山(961m)-10:10風越(808m)-10:20孫三瓶山(903m)-11:10大平山(854m)-11:30女三瓶山(953m)-12:20大平山リフトの乗り場(m)・・・リフト ・・・12:30東の原着

 

早朝西の原駐車場に到着。洗面・朝食。 駐車場から見える男三瓶山(左)と子三瓶山(右)

6:00 出発

西の原入口に立つ定めの松。樹齢400年を超える大木だが、枯死の危機だという。

男三瓶山目指して西の原を進む。

6:25 分岐。左は北の原姫逃池(ヒメノガイケ)、右は扇沢へ。まっすぐ進む。

6:50 自然林の中を進む。分岐から急登が続く。

7:30 随分上がって展望が開けた。眼下に西の原が一望。駐車場は左真ん中あたり。後ろに見えるのは浮布池(ウキヌノノイケ)。西の原では、牛の放牧や春には野焼きが行われているようだ。

8:10 急登を上りきって山上の広い草原に出た。ススキが光って美しい。山頂標識が見えてきた(右)

8:15 男三瓶山山頂(1125.9m)。広い山頂。360°の大パノラマだ。

一等三角点あり。りっぱな方位盤もある。

東の方向。きれいな山なみだ。以前登った大山を見たかったが、遠くが霞んで分からなかった。残念。

8:35ススキの原を子三瓶山に向かう。    手前、子三瓶山と奥に孫三瓶山。

子三瓶山に向かって、いったん扇沢まで300mほど一気に下る。岩が多い急な下りだ。

9:10 扇沢(852m)まで下って一休み。これから上がる子三瓶山がすぐそこだ。

9:40 扇沢から100mあまり上って子三瓶山山頂(961m)。

子三瓶山から孫三瓶山に向かってすぐ。北東の方向正面に、男三瓶山から女三瓶山に続く稜線を見る。女三瓶山は電波塔が立ち分かりやすい。                                 ※当初の計画では男三瓶山から女三瓶山に回る(時計回り)予定だったが、危険警告のためこの尾根に進まず逆に回って女三瓶山に向かっている。緩やかで歩きやすい尾根のようだが、地震による崩落場所の復旧が行われていない場所があるらしい。 

こちらは孫三瓶山から太平山、展望台を経て女三瓶山に続く稜線。これから歩く稜線がよく分かる。緩やかだ。室の内池が見える。

10:00 孫三瓶山に向かって下る。風越分岐(808m)の十字路がよく見える。

10:20 風越に下り孫三瓶山へ。すぐに孫三瓶山山頂(903m)。向こうに子三瓶山(左)と男三瓶山。

奥の湯峠。孫三瓶山から太平山に向かう。峠を感じない緩やかな歩きやすい道だ。

11:10 大平山(854m)展望台に到着。リフトがあり賑やかだ。孫三瓶山から子三瓶(左)、子三瓶から男三瓶山、女三瓶山まで三瓶山全体を見渡すことができる展望台だ。

11:30 大平山展望台から100mほど上って女三瓶山(953m)。ここで昼食休憩。

女三瓶山より孫三瓶山(左)と子三瓶山。きれいだ。

子三瓶山(左)から男三瓶山。

女三瓶山から男三瓶山につづく稜線。三瓶山全体をしっかり見渡してから下山。

12:30 三瓶観光リフトを利用して東の原登山口(565m)に下山。

東の原にある岩見ワイナリー。ホテルに温泉もレストランもある観光エリアだ。おみやげにワインを1本購入。

 

12:50 バスに乗車。途中さんべ荘にて入浴後、帰路に就く。

20:30 大阪梅田 到着。

 

カルデラの周りを環状に連なる三瓶山の縦走は、どこからでも歩いた山々が見渡せて気持ちの良い山行だった。 山上に広い草原が広がるのも気分がよかった。あちらこちら地方の山にはそうそう行けないけれど、機会があればもっともっといろいろな山に出あいたいと思う。


 

 

久住山と九州最高峰中岳

2023年10月28日(土)、くじゅう連山の久住山(1786.6m 日本百名山)と中岳(1791m九州最高峰)に登ってきた。九州の山は初めてだ。山ツアーに参加。

 

※アクセス                                  10/27(金) 大阪南港さんふらわぁターミナル20:05発・・・商船三井さんふらわぁ・・・  10/28(土) 7:55別府観光港着・・・大分交通貸し切りバス・・・9:35牧ノ戸峠着  

 

10月28日(土)
【歩行距離10.6Km   歩行約5時間10分+休憩50分    上り752m 下り752m】

【コースタイム】

10:00牧ノ戸峠登山口(1330m)出発-10:30沓掛山(1503m)-12:00久住の分かれ避難小屋(1637m・昼休憩20分)-12:45久住山(1786.6m)-12:18御池(1718m)-13:40中岳(1791m)       14:00下山開始-御池-久住の分かれ-沓掛山-16:00牧ノ戸峠着

 

9:35 牧ノ峠到着。別府港より1時間半くらい。紅葉の季節。多くの人で賑わっている。

10:00 登山口より緩やかなコンクリート道を上がって10分ほどで展望台。

10:30 沓掛山(1503m)を通過。岩の山。山頂標識が見当たらない。

沓掛山を下る。

 

 

 

行く先に広がる広い草原。緩やかな山道がよく見える。ここから久住の分かれあたりまで1時間余りはのんびりしたハイキング道だ。

歩きやすく、子どもと登山を楽しむ人も多い。

紅葉した山なみ。この辺りの紅葉が一番きれいだった。

11:35 星生山(ホッショウザン)への分岐。正面に星生山。ここに登る人も多いようだ。

久住山が見えてきた!!!  正面に久住山を眺めながら歩く。

久住の分かれ避難小屋に下る。周り一面なだらかな草原だ。

12:00 避難小屋にて昼休憩(20分)

目の前に久住山。尾根道がよく分かる。

この日、久住山に上がるあたりで救急ヘリ。救急搬送される人を見た。

久住の分かれより、北正面に三俣山が美しい。

12:30 ここから山頂に向かって岩の多い道を上っていく。登山者の行列。

12:45 久住山山頂(1786.5m)  一等三角点あり。

北に三股山と白い硫黄山の稜線。

南方面。暗い雲に覆われてきたが、遠くに阿蘇山がうっすら見えてきた。左が根子岳。右が高岳。その右に中岳、烏帽子岳杵島岳(キシマダケ)

※これらが阿蘇山の中核をなす五山で、阿蘇山」は単体の山ではなくこれらの山の総称であると初めて知った。阿蘇五山はお釈迦様が仰向けに寝ている姿に似ていることから「阿蘇の涅槃像」と呼ばれているそうだ。根子岳が顔、高岳が胸。続く中岳がへそ、杵島岳烏帽子岳が膝とのこと。ガイドさんから教えてもらった。うっすらながら何とかギリギリ確認。なーるほど。

13:00 久住山を下る。

13:12 久住山を下り中岳に向かう。天狗ヶ城(左)と右奥が中岳の山頂。天狗ヶ城を経由して中岳に向かう人も多い。中岳に続く稜線がきれいだ。今回天狗ヶ城には登らず、分岐(左下のあたり)を御池(ミイケ)に下って中岳に向かう。

13:20 御池(ミイケ)。池のふちの岩場を進む。中岳がよく見える。

御池のふちを進んだところから。振り返ると、正面に星生山。

正面に中岳山頂。たくさんの人だ。岩の多い斜面を上る

13:40  中岳山頂(1791m)。九州最高峰だ!!!

中岳山頂より。向かいに久住山久住山~御池へ、来た道がよく分かる。

中岳山頂から東へ、天狗ヶ城に続くきれいな稜線。山と山をつなぐ稜線がどこもとてもなだらかだ。

北東の方向。眼下に広々した坊ガツル湿原。キャンプ場も見える。むこうの山は平治岳か。

中岳を下り、来た道を久住の分かれ避難所に向かう。

15:40 中岳山頂から1時間半くらい歩いた。真っ赤に染まるドウダンツツジの向こうに沓掛山山頂。こちらから山頂標識らしいものが見える!!!


沓掛山から見る自然林の森。今年は紅葉の色があまりぱっとしない。

 

16:00 牧ノ戸峠に到着。バスで別府港に向かう。

別府港に向かうバスの車窓より由布岳を見た。大きな山だ。

別府温泉で入浴。

【帰路】 別府別府観光港19:20発・・・さんふらわぁ船中泊→大阪南港7:25着

 

九州の山に初めて登った。久住山は歩きやすくやさしさを感じる山だった。どこを歩いていても穏やかな山なみと広い原に癒された。深田久弥氏は「・・・しかし何よりも私が打たれたのは、あちこちに拡がる原であった。山上にある、東、西、北の千里浜・・・そんな原を横切らずにはどこにも行けないとは、なんと楽しい山であろう」と記している。私も、山上に拡がる広々とした原がとても心地良かった。九州の山にはまた登りたいと、強く思った。       

 





                                                      

立山三山縦走

2023年9月16日(土)~18(月)、立山三山(浄土山・雄山・別山)を縦走してきた。               今年2回目の立山。2回とも山の会の例会で、1回目は4月29日~5月1日。まだ雪がたくさん残る雷鳥平でスノートレッキングや雪山講習など楽しんだ。今回は立山三山を縦走した。6人での山行。

立山は富士山・白山とともに日本三霊山。古くから霊山として信仰され、立山まいりの人々が全国から集まり雄山に建立する立山権現に参拝した。アルペンルートの開通(1971年に全線開通)以降は室堂までのアクセスが便利になり、室堂平や雷鳥平辺りで観光やトレッキングを楽しむ人たちが多くなったようだ。室堂は登山者や観光の人々でにぎわっていた。                                         今回は室堂から浄土山立山(雄山、大汝山、富士ノ折立)、別山の三山をつなぐ稜線をゆっくり歩いてきた。好天に恵まれ素晴らしい立山連峰を満喫できた。

 

 

※アクセス                                  6:30大阪発・・・特急サンダーバード・・・9:13金沢着・・・北陸新幹線・・・9:46富山着                                                           (片道9,330円)               <立山黒部アルペンルート>                                                                                               10:11電鉄富山-11:21立山駅・・・立山ケーブル・・・11:47美女平・・・立山高原バス・・・       12:40室堂着         (アルペンルート電鉄富山~室堂往復9480円)                                                                                 

 

富山駅より電鉄富山立山駅に向かう。

立山駅。電車も乗用車の乗り入れもここまで。

立山駅(475m)からケーブルで美女平(977m)まで一気に上がる。

12:40  美女平から立山高原バスに乗って室堂に到着。観光客や登山者でにぎやかだ。

 

1日目 7月16日(土)
【歩行距離2.8Km   歩行約2時間40分+休憩30分    上り434m 下り176m】

【コースタイム】

13:40室堂(2450m)出発-14:55浄土山室堂山分岐(2659m)-15:48浄土山(2831m)-  16:50一ノ越山荘(2705m・泊) 

13:40 室堂出発。室堂平の歩道を進む。

チングルマの綿毛(葉はまだ青い) と紅葉したイワイチョウ。紅葉が少し始まっている。

13:55 今日の宿泊地、一ノ越山荘が見える。右手に浄土山。左が立山雄山への稜線。

14:54 浄土山分岐(2659m・右に進めば室堂山)。左に進み浄土山へ。しばらく岩場の登り。

16:00 浄土山山頂(2831m)。眺望ない。

ハイマツ帯から出てきた雷鳥。曇り空のおかげか、安心して動く数羽の雷鳥に出会えてうれしかった。

             シラタマノキの白い実

16:50  浄土山をゆっくり下って、鞍部に立つ一ノ越山荘(2705m)に到着。

 

 

2日目 7月17日(日)
【歩行距離7.6Km   歩行約8時間20分+休憩2時間30分    上り873m 下り812m】

【コースタイム】

4:40一ノ越山荘(2705m)出発-5:20浄土山手前(富山大学の研究施設があるところで日の出を見る)-6:00一ノ越山荘(2705m・朝食)7:20出発-7:50三ノ越(2886m)-8:25雄山(3003m1時間休憩)- 9:30大汝山(3015m1時間休憩)-11:10富士ノ折立(2999m)-12:35真砂岳(2861m)-13:45別山南峰(2874m)-14:00別山北峰(2880m)-15:48別山南峰(2874m)-15:48劔御前小屋(2705m・泊) 

 

3:45 起床 4:40 日の出を見に、前日上った浄土山目指して出発。

4:50  夜明け前。東の空。大きく光っているのは明けの明星金星か。

5:15 少しずつ明るくなっていく。

5:30 雄山(左はしが山頂)の稜線の向こうから日の出。いい天気だ。

 

6:00の朝食に間に合うよう急いで一の越山荘に戻る。朝食・出発の準備など。

 

7:00 一ノ越山荘前。出発前の人たち。写真を撮る人も多い。

眼下に、朝日に照らされる室堂平。みくりが池とミドリガ池。立山ホテル(左)、雷鳥沢ヒュッテ(右)。正面に大日連山(大日岳・中大日岳・手前大きな奥大日岳)。雷鳥沢ヒュッテは4月に泊まった山小屋で、その向こう、奥大日岳に続く尾根をレッキングした。

7:20 雄山に向かって出発。すぐに岩場の急登が始まる。

7:50 三ノ越(2886m)まで上がってきた。展望の良い広い場所で、休憩・写真スポット。振り返った正面に浄土山竜王岳(左)。今朝歩いた道がよく分かる。

南方面。右、五色ヶ原(小さく五色ヶ原ヒュッテが見える)と、その向こうは大きな薬師岳。中央黒部五郎岳。左に尖っているのは笠ヶ岳だ。笠ヶ岳の向こうは乗鞍岳か。

南東方向遠く。中央に富士山。右手に南アルプス中央アルプスの峰々。左には八ヶ岳。うっすらだけど、はっきり分かった。すばらしい眺望だ。

西方向。浄土山の遠く向こうに見えたのは白山だ。

室堂平~大日連山一望。遠くに富山平野富山湾が広がる。

8:12 山頂に立つ雄山神社がすぐそこだ。岩の多い道をもう少し上る。

8:25 雄山に到着。登山者や参拝の人たちでとても賑やかだ。山頂に立つ雄山神社峰本社でご祈祷を受ける。

  山頂峰本社の傍らにある山頂標識      峰本社でもらった赤札


一等三角点と方位盤が雄山神社社務所の横にある。三角点は2991.8m。

方位盤に立つ。バックに五色ヶ原~薬師岳黒部五郎岳笠ヶ岳笠ヶ岳の奥は乗鞍岳と御岳が見えている(多分)。

 

雄山で1時間余りゆっくりして大汝山に向かう。

9:55 20分ほどで大汝山(3015m)。狭い山頂へ順番待ち。立山最高標高にしてはさびしい山頂標識。

大汝山にある大汝休憩所(休憩小屋で喫茶・売店があるようだ。中に入っていない)の横の広いところからの展望が最高!!! 後立山連峰が一望だ。ここでコーヒーを飲んでじっくり後立山の眺望を楽しむ。

後立山連峰。左から旭岳・三角に尖った白馬岳・白馬のすぐ横杓子岳・白いのが白馬鑓ヶ岳。白馬鑓ヶ岳から横に唐松岳、手前大きな五竜岳。昨年登った白馬三山を眺望して感動。

左、五竜岳から、右が鹿島槍ヶ岳鹿島槍ヶ岳の双耳峰の北峰が大きく聳え、南峰は奥に小さく見える。鹿島槍は一昨年登った山だ。すばらしい。

11:00 大汝山から歩きやすいハイマツの間を抜け、15分ほどで富士ノ折立へ。登山道から少しだけ岩山を上がる。ここも混んでいて順番待ちだ。

11:10 富士ノ折立山頂(2999m)

富士ノ折立から見下ろす室堂平。美しい!!

富士ノ折立から岩場を急降下する。稜線を歩く人たちがありの行列のように小さい。右手、まだ少し雪渓が残る内蔵助カール(内蔵助氷河)。               内蔵助カールの稜線を真砂岳を越え、ずっと進んだところに内蔵助山荘の赤い屋根。内蔵助山荘には進まず、真砂岳(中央)を通り、途中真砂岳乗越に下ってから別山に進む。別山南峰と右端が別山北峰。そしてその向こうに堂々と聳える岩山が剱岳だ!!!!!

 ※日本で初めて氷河が認定されたのは2012年。現在7つの氷河が認定されているが、そのうち5つが立山連峰にあるとのこと。剱岳の三ノ窓氷河・小窓氷河・池ノ谷氷河と、立山山東面の御前沢氷河、立山真砂岳の内蔵助氷河の5つ。ほかの2つは鹿島槍ヶ岳のカクネ里氷河と唐松岳唐松岳氷河ということだ。内蔵助氷河は歩くことができるらしい。

内蔵助カールを右に見ながら緩やかな稜線を真砂岳に向かって歩く。

内蔵助カールの向こうに後ろ立山連峰が一望だ。

12:35 真砂岳(2861m)に到着。ここで昼休憩。広い山頂だ。

前方に別山南峰(中央)と北峰(右端)に続く稜線がよく見える。

真砂乗越から別山への急な登り。  別山南峰(2874m)に到着。祠があるが、標識は???

14:00 南峰から広い緩やかな尾根を10分ほど歩いて 別山北峰(2880m)。こんなに粗末な標識。

目の前にドーンと聳える劔岳

別山北峰より南峰に戻る。

14:52 南峰より劔御前小屋に向かう。左手(南)に今日歩いてきた雄山から大汝山~富士ノ折立、真砂岳から南峰に続く稜線がよく分かる。歩きやすいきれいな道だ。

右手(北)に劔沢を覗く。剱岳山頂に向かう登山道がよく分かる。登山口に立つ赤い屋根が剣山荘。中央に剣沢小屋とテント場。テントがたくさん小さく見える。どちらも剱岳に登る人たちの拠点だ。

15:15 劔御前小屋(2750m)に到着。

                  晩ご飯

廊下の壁に貼ってあった「あの山なに山?」。勉強になる。

 

3日目 7月18日(月)
【歩行距離7.6Km   歩行約6時間+休憩2時間30分    上り428m 下り786m】

【コースタイム】

4:00劔御前小屋(2750m)出発-5:00別山北峰(2880m)-6:30劔御前小屋(朝食)                      7:30下山開始-9:30新室堂乗越(m)-10:30雷鳥沢テント場-10:50らいちょう温泉雷鳥荘(入浴)-12:50室堂バスターミナル

 

3:15起床 

4:00 後立山連峰から上がる日の出を見るために、昨日登ってきた別山(北峰)に向かう。

真っ暗闇の中で、剱岳に登る人たちのヘッドランプがたくさん並んで光っていた。怖くないのか。すごいなぁと感心して眺めた。

 

5:09 日の出前。後ろ立山連峰の稜線がきれいだ。

5:30 日の出の直前、あっという間にガスに覆われ、雲の中からご来光。残念だが、これもきれいだ。

6:30 劔御前小屋に戻って朝食。

7:30 劔御前小屋より、室堂に向けて下山開始。

劔御前小屋から新室堂乗越に向かう尾根より、雷鳥平を見下ろす。4月に泊まった雷鳥沢ヒュッテ(右の白い建物)や下ったところのテント場(中央)がよく見える。

雷鳥平。上部が室堂平。正面に浄土山と奥に龍王岳。

立山。雄山から大汝山、富士ノ折立まで。手前が真砂岳

浄土山龍王岳から一ノ越乗越(一ノ越小屋)~雄山。歩いてきた山々を見渡せて、とてもうれしかった。

9:30  新室堂乗越でコーヒータイム。

     コケモモの実  ※コケモモは雷鳥の大好物。芽・葉・花・実など食べるそうだ。

松ぼっくりを食べるので有名なのはホシガラス。取った松ぼっくりを岩の上に運んで食べるようだ。雷鳥も食べるようなので、この食べあとはホシガラスか雷鳥か? ここではホシガラスも雷鳥も見ることができなかった。

新室堂乗越から下って、雷鳥沢キャンプ場を通過。

雷鳥沢ヒュッテを右手に見ながら室堂平に向かう。

10:50 らいちょう温泉。雷鳥荘に到着。温泉に入って疲れを癒しすっきり。

12:50 室堂バスターミナルに到着。13:20発美女平行きのバスに乗って帰路につく。

 

<帰路>

13:20発立山高原バス立山ケーブル→電鉄富山を乗り継いで富山駅着。富山駅より北陸新幹線、特急サンダーバードを利用し帰阪。

 

立山山行も、天候に恵まれたくさんの山なみを眺望することができた。ゆっくり歩き、ゆっくり休憩して遠くの山や花を眺めるのは何とも言えない醍醐味で、いくら登りがきつくても元気になれる。立山三山から眺めた後立山連峰や目の前に迫る剱岳のかっこ良いこと!!!                                            今夏は7月の槍ヶ岳に始まり、8月甲斐駒ヶ岳仙丈ケ岳、9月北岳間ノ岳につづいて立山三山と、思いがけない好機に恵まれ充実した山行を楽しむことができた。天候にも恵まれた。ここ3~4年の間に登った山や今年登った山をあちらこちらから眺め、山を同定することも少しずつできるようになった。                   どれも、仲間について歩くことができるか不安がつきまとう山行だったけれど、思い切ってチャレンジして本当に良かった。ゆっくり、楽しく山を楽しむことができた。リーダーや仲間たちに感謝の気持ちでいっぱいだ。

 

 

 

南アルプス北岳~間ノ岳へ

2023年9月10(日)~13日(水)、北岳~間ノ岳に行ってきた。8月末に南アルプス(甲斐駒ヶ岳仙丈ケ岳)に初チャレンジしたばかりだが、こちらの計画が先にあった。ここ1~2年特に登山残年数を意識するようになってから、南アルプスの主峰北岳に登っておきたい、北岳から大きな富士山を眺めたいと強く思うようになった。昨年来の願いをかなえることができた。                                山仲間との山行。3泊4日のゆっくりな計画。山の上からの眺望をたっぷり楽しむことができたし、体を労わることもできた。少し贅沢だけれど、このくらいのスケジュールだったら、高い山にももう少しの間チャレンジできそうな気がする。                                   私の鈍い足どりにゆっくりつきあってくれた仲間に感謝の気持ちでいっぱいだ。

 

1日目(左) 広河原~白根御池   2~4日目(右) 白根御池~北岳間ノ岳往復~広河原

 

 

1日目 9月10日(日) 

※アクセス 

 〇9月9日(土)前日発  近鉄高速夜行バス 東梅田22:00発→6:53甲府駅着 (9,000円)            〇 甲府駅より山梨交通 6:55発→8:48 広河原着  (1990円+協力金300円)                           ※ 甲府駅バス乗継が2分で9:05発を予定していたが、夜行バスが10分ほど早く着いたため6:55に乗車。

 

甲府駅6:55発 山梨交通南アルプス登山バスに乗車。日曜日のわりに混んでいない。

8:15 運転手さんの計らいで途中停車したバスを降りて北岳~間ノ岳を眺める。

バスガイドさんから、咲き始めたホウオウシャジンを教えてもらった。

 

歩行距離2.9Km   歩行約3時間+休憩30分     上り800m 下り74m】

【コースタイム】

  9:40広河原出発(1523m)→10:15白根御池分岐→11:05第1ベンチ(1880m)→  11:48第2ベ         ン チ(2160m)→13:00白根御池小屋(2236m・泊) 

8:50  広河原着。朝食。インフォメーションで花や鳥の写真など見てゆっくりする。

9:40 広河原出発。登山口より北岳を見上げる。

北岳登山口。野呂川に架かる吊橋を渡って出発。しばらく樹林帯の中を緩やかに登る。

10:15白根御池小屋分岐。ここを右に進む。ここから樹林帯の厳しい急登。

11:05 第一ベンチ(1880m)で一休み。まだまだ急な上りが続く。

ヒヨドリバナの花の蜜を吸うアサギマダラを発見。                ※広河原に向かう途中でも、ヒヨドリバナが群生しているところがありアサギマダラがたくさん飛んでいた。バスの運転手さんがバスを停めて案内してくださった。

11:48 第二ベンチ(2160m)。急な上りもあと少しだ。

                           トリカブト

13:00  白根御池小屋に到着(泊)  (一泊2食付き10,500円)

16:20 夕暮れの白根御池とテント場。眺望なし。

 

2日目 9月11日(月) 

歩行距離4.4Km   歩行約5時間+休憩1時間40分     上り1020m 下り383m】

【コースタイム】

  5:30白根御池小屋出発(2236m)→ ・・・草スベリ・・・ 8:05小太郎尾根分岐2847m)→           →8:55北岳肩の小屋(3015m)→ 10:15北岳山頂(3193m)→12:10北岳山荘(2884m・泊) 


4:00起床  5:00朝食

5:30 白根御池小屋出発。小屋の屋根越しに北岳山頂。

5:45 草スベリを登り始めて少し上がったところ。鳳凰三山から上がる朝日。行く先の空に淡い虹!!

草スベリの急登をゆっくり登る。花のさかりを過ぎ、頑張っている花たち。

           ミソガワソウ             ナナカマドの赤い実

7:10 随分上がってきた。途中、北岳の八本歯の頭~コルの岩場の稜線を望む。

 

8:05  小太郎尾根分岐(2847m)に到着。きつい草スベリの急登を2時間余り。ひたすら登って、一気に展望が開けた。

 

        東に鳳凰三山地蔵岳の尖ったオベリスクもよく見える。

北に手前小太郎山と甲斐駒ヶ岳。遠くに八ヶ岳。赤岳から蓼科山までの稜線が鮮明だ。

        北西すぐ前に仙丈ケ岳と小仙丈ケ岳。カールが美しい。

                               南東に、初めて富士山が見えた!!!!!

8:55 北岳肩の小屋(3015m)に到着。休憩。

肩の小屋から、雲の中にドンといる富士山を見る。まだ9時なのに雲がどんどん上がっている。

まだ頑張っている花たち。 イワツメグサ ハクサンイチゲ   イワキキョウ

 

岩のごつごつした急登を上がって山頂。

10:15 北岳山頂(3193m)。ガスが広がって展望なし。残念。

                   三等三角点。

 山頂よりけっこう長い下り。急な岩場もあり。ようやく北岳山荘が見えてきた。

12:10 北岳山荘(3015m)に到着(泊) (一泊2食付き12,300円)

 

3日目 9月12日(火) 

歩行距離6.9Km   歩行約5時間20分+休憩1時間45分     上り758m 下り639m】

【コースタイム】

  5:15北岳山荘出発(2884m)→5:55中白根山(3055m)→  7:30間ノ岳(3190m)→       →10:00北岳山荘(2884m)→11:45北岳(3193m)→12:20北岳肩の小屋(3015m・泊)


3:40起床  4:30朝食  

5:15 荷物をデポ。間ノ岳に向けて出発

北岳山荘を上がってすぐのところから、日の出前の富士山。美しい!!!

5:24  日の出と富士山。ここでしか見られない絶景!!!!!

5:55 中白根山(3055m)山頂にて。

6:30 間ノ岳に向かってゆっくり登る。後ろに大きな北岳。昨日下った岩尾根の稜線がきれいだ。

7:30 間ノ岳(3190m)山頂。三等三角点あり。すばらしい眺望をたっぷり楽しむ。

北に仙丈ケ岳甲斐駒ヶ岳北岳の揃い組。遠くに八ヶ岳

南に西能鳥岳とその奥が農鳥岳。雲に霞んだあたりが塩見岳か?           ※山頂で25kgくらいの大きなザック(テント7泊)をかついで塩見岳から来たという若者(そして今日は間ノ岳~北岳から一気に広河原に下り、あと2泊?で鳳凰三山、早川尾根~アサヨ峰~甲斐駒ヶ岳に回るとのこと)に農鳥岳~塩見岳を教えてもらったのに、家に帰るとはっきりしない。西農鳥岳は間違いないはずだ。

富士山がこんなに近くなった。圧倒的な存在感だ!!!

西に中央アルプス。北の方向(写真右の奥)には乗鞍岳の双耳峰が分かりやすい。

北岳山荘に向かって来た道を戻る。      10:00 北岳山荘に戻る。

10:20 下方北岳山荘を後にして、北岳へのきつい岩場を上り返す。北岳を経て北岳肩の小屋に向かう。岩の間に少し残る花たち。

              トウヤクリンドウ       ウスユキソウ

                       イワベンケイの実のあとかな?

11:45 再び北岳山頂(3193m)。昨日に続き、この日もガスガスで展望なし。

12:20 北岳肩の小屋(3015m)に到着。ゆっくり休憩。ラーメンを食べる。寒くて毛布にくるまったら昼寝をしてしまった。   (一泊2食付き12,000円)

夕食は肩の小屋名物 豚の肩ロースで本日はザーサイソース。味噌汁が美味しかった!!

18:15 夕暮れ。肩の小屋テント場と東に鳳凰三山。雲海が幻想的だ。

甲斐駒ヶ岳も富士山も、厚い雲の上から頭を出している。

4日目 9月13日(水) 

歩行距離4.7Km   歩行約3時間40分+休憩30分     上り38m 下り1532m】

【コースタイム】

  5:40北岳肩の小屋出発(3015m)→6:00小太郎尾根分岐(3055m)→  7:40白根御池小屋(2230m)→9:40広河原(1530m)

 

4:00 起床 4:45朝食

4:35 夜明け前。夜空に三日月と明けの明星(金星)かな。今日もいい天気だ。

5:01 日の出前の富士山。小屋の前はじっと日の出を待つ人でいっぱいだ。みんな息を飲んで待っている。とても静かだ。

5:23 日の出と富士山。今日も最高の写真が撮れた!!!

5:40 肩の小屋から。鳳凰三山

目の前に、朝日に照らされる大きな仙丈ケ岳

甲斐駒ヶ岳八ヶ岳

5:45  北岳肩の小屋出発。下山開始。

5:55  北岳より、厳しい岩場を下りる。

6:00 小太郎尾根分岐。ここでもすばらしい眺望。

大きな仙丈ケ岳の向こう、北西の方向に遠く北アルプス穂高連峰がはっきり見えた。写真にも映った。奥穂高・北穂高・大キレット・南岳・中岳・大喰岳、そして槍ヶ岳

ここ小太郎尾根分岐で360°の大パノラマも見納めだ。

 

  一昨日上ったきつい草スベリを下る。

7:40  白根御池小屋に到着。テント場から北岳山頂、北岳バットレスを見上げる。

 

9:40  長い下山道をひたすら下って広河原に到着。けっこう早く着いた。

10:00  甲府交通バスで甲府駅へ。11:55着・

甲府駅より特急、新幹線を利用し帰阪。

 

天候に恵まれ素晴らしい山行になった。朝の清々しい空気の中で、3日とも日の出を見ることができた。富士山と日の出のコラボは最高だ。富士山の雄姿は、これでもかと言うくらいあちこちから、いろいろな時間に眺めることができた。どこからも迫力ある360°の山なみを眺めることができた。10日前に登った甲斐駒ヶ岳仙丈ケ岳北岳の側から眺めるなんて、なんて幸せなことか。                                     毎日お昼過ぎには山小屋に着いてのんびりできた。ちょっともったいない、まだ歩けるなんて思うくらいゆっくりのスケジュールだったけれど、このくらいが丁度良い。おかげで高いところからたっぷり眺望を楽しむことができた。              甲斐駒ヶ岳に登った時のしんどさを忘れて、まだもう少しチャレンジしようと調子の良いことを思っている。山仲間に感謝!!!!